リフォーム・リノベーション向きのマンション

もちろん中古×リフォーム、リノベーションが出来ない分譲マンションは基本的にありません。ただ確認を怠ればマンションによっては、リフォームの内容が制約されたり、リフォーム中にトラブルが発生したりすることもあります。中古×リフォーム、リノベーションをご検討の方向けに、マンション選択のポイントを簡単にまとめてみました。

1. 管理がしっかりしていること

管理は、マンションの資産価値の面においても大切ですが、リフォームする上でも欠かせない要件です。管理がしっかりしていないマンションは、管理規約や管理組合、管理会社の対応があいまいで、リフォーム工事が始まってからトラブルになるケースが少なくありません。管理の善し悪しを判断する為には、長期修繕計画や管理組合の総会の議事録などを閲覧する他、マンションの共用部分(エントランス・植え込み・共用ポスト・自転車置き場など)の維持状況を見るだけでも、ある程度判断をすることが出来ます。

2. 建物構造がラーメン構造であること

ラーメン構造は、柱と梁を剛接合して出来ており、室内(専有部分)のほとんどの壁を取り外し、自由に空間を作ることが出来ます。それに対し壁式構造は、室内の壁自体が建物の構造を支えている為、壁の取り外しは基本的にできません。クロスの張替えやトイレ、キッチンなどの設備の入替えだけのリフォームを行う場合は、壁式でも問題はありませんが、プランの変更を検討されている場合は、ラーメン構造のマンションを選んで下さい。

ラーメン構造

ラーメン構造のマンションは、ほとんどの壁を取り外し、一からプランニングできます。

壁式構造

壁式構造のマンションは基本的にプランの変更が出来ません。

3. 築年数があまり古すぎず、
できれば昭和56年築以降の大手ゼネコン施工であること

昭和40年代から50年代はじめに分譲されたマンションを、中古×リフォーム、リノベーションする場合は、注意が必要です。これらの年代のマンションは、例えば、配水管が下階住戸の天井裏を通っていることがまれにあり、リフォームの障害となります。昭和56年に建築基準法の改正があり、耐震性が強化された他、この前後でマンションの施工方法が変化し、前記のような施工方法もほぼなくなっています。また分譲当時の施工が悪いと、経年変化もあり床が波打つなど、リフォームの施工に手間取ったり、制約が発生したりします。一概には言えませんが、大手ゼネコンにより施工されたマンションの方が、施工精度が高い場合が多く、無難な選択と言えます。


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